飛ぶコタツ

妄想の空をどこまでも…

熟す実も枯るる葉も同じ枝にあり

今年の八月の末に作句を始めました。以来一か月半ほどが過ぎますが、一日一句詠むのに悶々としつつ、創作意欲が薄れるにはまだ至っていません。俳句を詠むってなかなかに面白いです。音楽やラジオを聴いたり、スマホを見たりしていた通勤の途中に、今、考え…

夏の暮れ幕開いたまま音が消え

この夏、病を得て2週間ほど入院しました。病室に何冊か本を持って行きました。そのうちの一冊が『詩と出会う 詩と生きる』(若松英輔)でした。詩について勉強したかったわけじゃなくて、若松英輔さんの本が読みかったので選んだのでした。この本は、NHKカ…

机に向かう・机上の空論・机上整理

「机に向かう」というとき、机の上には本かノートか教科書か、何かの成果物か、これから成果物になる何かがあるはず。 机の上にも下にも何もなければ、おそらくその机そのものが成果物であるか、これから成果物になるか、の状態にあるのだろう。 「机上の空…

ぐるぐる

また夜がきた。陽が落ちてからまた昇るまでの数時間をどうやりすごすか、それともやりすごせないか。迷っている余裕はない。寝る準備を始めないと。まずは枕だ。何を詰めるか、何に詰めるか、どんな形にするか、 どちらの方角に向けるか、訊けば丁寧に教えて…

プライバシーポリシー

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やまさま

僕の実家はYという山村で、H市からバスで2時間くらい揺られて行った所にありました。昔ながらの山を切り拓いてつくった段々畑や、黒や青色の瓦の合間にはまだちらほらと茅葺き屋根の残るそんな小さな村でした。 僕の家はその村の終点のバス停から、まださ…

一緒に帰ろう

六月九日朝、夢を見た。父の夢だ。そうだ、今日は父の命日だった。あの日の午後、危篤の報を受けて駆けつけた病室で、父にはまだ息があった。次々に家族が駆けつけ、みんなが揃ったのを見届けるようにして父は逝った。夢に出てくる誰もが猫の顔をしていた。…

猫と目が会うと無限になる。

招かれて向かう道で猫と目が会った。私と猫、どちらも目をそらさない。そのまましばらく時間が止まった。どれくらい経ったか、また時間が動き出し、猫は少し後ずさりした。猫が動いたから時間が進み出したのかもしれない。私はちらりと自分の足元を確認し、…

痩せ我慢・タイムマシーン・感性・答え

痩せ我慢それは、ひと呼吸つくこと。間をとること。少し離れて考えてみること。控えめになること。熱くなった感情を抑えること。口を閉じて喋らないこと。別のことを考えてみること。人を下に見ないこと。そして、聞き流すこと。やり過ごすこと。でも、痩せ…

歳をとらない残酷

朝の夢2021.5.18 別れた時の二十代のままの君がいて、歳をとった私が君の顔を覗き込んでいる。 なんて穏やかな表情だ。 どうしたの? 君は不思議そうに私に言う。 もう一度やり直せないか、と胸の底から思いがつき上げてくる。 あれから長い時間が過ぎてしま…

森の奥へ

たぶん僕の前世は猫で、きっと野良猫で、飼い猫に憧れていた。 飼い猫になりたくて仕方なかった。ぎゅっと抱きしめられたかった。 僕を抱きしめてくれるニンゲンがいつかきっと現れると思って、ニンゲンに近づいていってた。どこの飼い猫よりも愛想が良くて…