飛ぶコタツ

妄想の空をどこまでも…

ひとふで書き

ぐるぐる

また夜がきた。陽が落ちてからまた昇るまでの数時間をどうやりすごすか、それともやりすごせないか。迷っている余裕はない。寝る準備を始めないと。まずは枕だ。何を詰めるか、何に詰めるか、どんな形にするか、 どちらの方角に向けるか、訊けば丁寧に教えて…

歳をとらない残酷

朝の夢2021.5.18 別れた時の二十代のままの君がいて、歳をとった私が君の顔を覗き込んでいる。 なんて穏やかな表情だ。 どうしたの? 君は不思議そうに私に言う。 もう一度やり直せないか、と胸の底から思いがつき上げてくる。 あれから長い時間が過ぎてしま…