Twitterに一日一句投稿している俳句が五句たまれば、ブログにまとめて記事にしようと考えていました。
ですが、このペースでいくと五日に一回ずつブログを更新しないといけないことになってしまいます。
一日一句俳句を詠むのが精一杯のわたしですので、今日までのところ、ブログ更新の方が滞ってしまっています。
既にブログ記事あと2回分くらいの俳句がたまっています。ちょっと頑張ります(^^;
今回は落ち葉を詠んだ句が続きました。
俳句には季語を詠み込むというルールがありますので、一つの季語について考え始めると、いくつか同じ季語を使った俳句を続けて思いつくことがあるみたいです。
ところで、落ち葉は冬の季語です。
ここ数日の冷え込みはすっかり冬の到来を思わせますが、まだまだ10月。これからが秋本番のはずです。
俳句の季語は旧暦によっていますが、旧暦で冬の始まりとされる立冬は、旧暦の日付では9月15日~10月15日頃にあたるそうです。
新暦の立冬は、今年は11月7日になりますので、新暦は旧暦より一ヶ月くらい後ろにずれているということになるでしょうか。
ですので、実際の季節感と季語から感じられる季節感は少しずれがあるように思います。
落ち葉について、植物学者の田中伸幸さんはこんなことをおっしゃっています。
「私たち人間にとって美しく見える紅葉は『葉の老化』で、その後の落葉は冬を越すための命の選択なんです。」と。
つまり、気温の低下にともなって光合成の効率が落ちると、樹木が得られるエネルギーが減る。
より少ないエネルギーで寒く乾燥した厳しい冬をしのぐには、葉を維持するよりも葉を落として休眠することの方を選ぶ、ということなのだそうです。
散っていく葉の様子や落ち葉の気持ちをあれこれ考えているうちに、枝を離れて散っていく枯葉の境遇がひと事とは思えなくなってきています。
もうしばらく先に控えている紅葉の時期に、また別の気持ちで句を詠んでみたいとも思っています。
朴落葉まだ憶えしや樹上の景
朴はホオノキ。
「朴葉みそ」の朴と補足すれば、朴の葉の大きさが伝わるでしょうか。1枚20cm以上のサイズになります。
わたしは長期記憶が弱いので、若い頃のことはあんまり覚えていないなぁと振り返りつつ。
朴落葉まだ憶えしや樹上の日
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年10月9日
遠野山人
#俳句 #haiku #朴落葉 pic.twitter.com/1bkP9ThHVH
落ち葉蹴る学校帰りのあの日のごと
蹴った落ち葉はふわりと舞い上がり、軽やかな音を立てます。
思いっきり蹴っ飛ばして落ち葉を散らかすと気分爽快になりました。
落ち葉蹴る学校帰りのあの日のごと
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年10月10日
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#俳句 #haiku #落ち葉 pic.twitter.com/YvP0xz0T8x
さりっさり落ち葉踏む踏むさりっさり
これで俳句になるんでしょうか、、、
分からないまま詠みました。
落ち葉を踏んだときの音を実感してみたくて、職場に向かう道すがら、落ち葉の上を歩いてみました。
道路一面が落ち葉に覆われているわけではなくて、夜の風に吹かれて朝の落ち葉は車道と歩道との段差がある辺りに集まっています。
幅もごく狭いです。
その落ち葉の上を人目を気にしつつ歩いてみました。
さりっさりっさ。と聞こえました。
はじめはそのまま句に詠みましたが、促音の「っ」も1文字に数えると知り、さりっさり、だけで我慢しました。
ちなみに長音の「ー」も1文字に数えます。
さりっさりっさ落ち葉踏む踏むさりっさりっさ
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年10月11日
遠野山人
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掃き清め落ち葉なかったことにされ
掃いた道落ち葉はゴミか我が身思ふ
落ち葉や枯れ枝は、可燃ごみの袋に詰めて火曜日と金曜日にゴミステーションに持っていきます。
集めて焚き火にするなんてもってのほか。
今これを書いているパソコンの前にやってきた次男Kに焚き火を知ってるか訊いてみましたが、キャンプファイヤーしか見たことないと答えました。
掃いた道落ち葉はゴミか我が身思ふ
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年10月12日
遠野山人
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木の葉散る今が終わりか始まりか
散った葉は可燃ごみとして捨てられない限り、地面に落ちたあと、ゆっくりと時間をかけて朽ちていきます。
本当は散ったあとの時間の方が長いのです。
木の葉散る今が終わりか始まりか
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年10月13日
遠野山人
#俳句 #haiku #落ち葉 pic.twitter.com/fkMpiZKOK2
もし、お心に留まった句がおありでしたら、コメントいただければ幸いです。感想をいただくことで、たくさんの気付きを得ることができます。
また、いただいたコメントをブログ中で紹介させていただくことがあります。どうぞご了承くださいますようお願いします。
① 朴落葉まだ憶えしや樹上の景
② 落ち葉蹴る学校帰りのあの日のごと
③ さりっさり落ち葉踏む踏むさりっさり
④ 掃き清め落ち葉なかったことにされ
⑤ 木の葉散る今が終わりか始まりか
以下、大変手前みそで恐縮ですが、、、前回の記事にいただいたコメントから、良かったよと言っていただいたコメントと句を紹介させていただきます。
実は五つの句それぞれにコメントをいただいていて、ほとんど差はないのですが(団栗の背比べ、、、)、わたし自身の思いを加えて、この句にしました。
③ 落ち葉降る秘密の小径隠すごと
③の落ち葉降る秘密の、が好きです😊神秘的な感じがします。
③と⑤が好きです。私は落ち葉や枯葉が気になるからかも知れません。
今回の五句の中では「落ち葉降る秘密の小径隠すごと」が一番好きです(#^.^#)
このはずく(id:mkonohazuku)さん、チャーコ(id:harienikki)さん、くにん(id:kuninn)さん、そしてこのほかにもコメントをくださったみなさま、ありがとうございました。
山人(sanjin)👣@飛ぶコタツ