飛ぶコタツ

妄想の空をどこまでも…

歳をとらない残酷

朝の夢2021.5.18 別れた時の二十代のままの君がいて、歳をとった私が君の顔を覗き込んでいる。 なんて穏やかな表情だ。 どうしたの? 君は不思議そうに私に言う。 もう一度やり直せないか、と胸の底から思いがつき上げてくる。 あれから長い時間が過ぎてしま…

森の奥へ

たぶん僕の前世は猫で、きっと野良猫で、飼い猫に憧れていた。 飼い猫になりたくて仕方なかった。ぎゅっと抱きしめられたかった。 僕を抱きしめてくれるニンゲンがいつかきっと現れると思って、ニンゲンに近づいていってた。どこの飼い猫よりも愛想が良くて…